CPE(Cost-Per-Engagement) 広告セットのビッド管理

image_title

マルチリワードCPE広告セットにアプリ単位のビッドを設定するUI

CPEとマルチリワード ビッディングの概要

CPE(Cost Per Engagement: エンゲージメントあたりの費用)

TapjoyのCPEは、ユーザーがアプリ内の目標とするエンゲージメントを完了したときにのみ広告主が支払いを行う価格モデルです。エンゲージメント(またはイベント)とできるものは、"ゲーム内でレベルXになる"、"アプリ内のアカウントを作成する"、"アプリ内のチュートリアルを完了する"など、多様なものが考えられます。適切に設定することにより、CPE広告はアプリ内のエンゲージメントを加速させ、広告支出に対するリターンを最大化できます。

マルチリワード CPE

TapjoyのマルチリワードCPEでは、広告パートナーは一つのCPE広告セット内で複数のイベントをターゲットにできるようになります。ユーザーはアプリ内の複数のマイルストーンを完了するごとにリワードを得られるため、より深いユーザーエンゲージメント、および高品質なユーザーのリテンションにつながります。マルチリワードを作成するには、二つ以上のイベントにイベント名とイベント値(MMPで設定したもの)、および各イベントの価格を設定することが必要です。Tapjoyは業界の主なMMPであるAdjust、Appslyer、Kochava、Singularなどと提携しています。

リニアイベント対ノンリニアイベント

リニアイベントはユーザーが順次実行していくイベントで、典型的なユーザーファネルはリニアイベントが並んだものになります。たとえば、ゲームでユーザーがレベルをクリアするとリワードを付与する事はリニアイベントです。

一つのマルチリワード広告セットに、リニアおよびノンリニアのイベントを混在して設定できますが、リニアファネルは一つのみです。たとえば、一つの広告セットにノンリニアのチュートリアル完了をリワードイベントとして設定し、ノンリニアのオンラインPVP対戦を遊ぶ事をリワードイベントとして設定し、レベル1・5・25・50・100をクリアするという5つのリニアイベントの系列を設定できます。

設定およびビッド管理

MMPとマルチリワードの設定は複雑になるため、CPE広告セットの設定やマルチリワードイベントの構成を変更するにはアカウントマネージャーにご連絡ください。

CPE/マルチリワードイベントの設定が完了すれば、Tapjoyのダッシュボードのツールから価格設定を自分で変更できるようになります:

  1. Tapjoy ダッシュボード にログインし、Campaigns タブを開きます。
  2. 設定する広告セットの横にある edit アイコンをクリックし、 Ad set editor ページを開きます。

image_title

  1. 広告セットエディター画面の Budget セクションでCPE/マルチリワードイベントのビッドを調整します。

アプリ別ビッド

アプリ別ビッド(Per-App bidding: PAB) はパブリッシャーのアプリ別に異なるビッドを設定できるようになります。広告主はこの設定によりCPEキャンペーンをさらに最適化し、パフォーマンスの良いソースにより多く投資する事により良い結果を得られるようになります。

アプリ別ビッドの追加

GUIの Find & Add Apps ボタンを押して、パブリッシャーのアプリ用のビッドを追加できます。アプリ名もしくはアプリIDを入力してアプリを検索できます。

image_title

アプリ別のビッドを追加する際に目的のアプリがダッシュボードで見つからない場合はアカウントマネージャーにご連絡ください。

デフォルトのビッド

すべての広告セットには 必ず デフォルトのビッドが設定されている必要があります。このデフォルトのビッドは、アプリ別ビッドが設定されていないパブリッシャーのアプリのビッドとして使用されます。

CSV ビッド管理

CSV の推奨とベストプラクティス

ビッド変更にはやり直しボタンはありません。このため、ビッドを変更する際には以下の手順に従う事をお勧めします:

  1. "Export CSV" ボタンで現在のビッド設定を出力します。
  2. 出力されたファイルを変更する前に複製しておきます。または、設定用のビッドCSVを別途用意します。
  3. 新しいビッドをアップロードします。エラーが発生した場合はエラーを修正します。

この手順を踏めば、"やり直し"をしたり以前のビッド設定に戻したくなった場合に、変更を行う前の最新のビッド設定が手元に残る事になります。

手始めとして、サンプルファイルを出力する

image_title

最初から自分で設定を行う場合、サンプルのCSVファイルを編集したり、内容を見てフォーマットを学ぶだけでも役に立つかもしれません。ビッド編集画面の右下の"Download Sample CSV"をクリックすればダウンロードされます。

ビッドシートをダウンロード/アップロードする。

CSVフォーマットをできるかぎり柔軟にしようとしています。例として、アプリの特定情報としてストアID、バンドルIDおよびTapjoy内部のアプリIDなど、複数の種類のアプリ識別子をサポートしています。

image_title

Tapjoyのシステムに登録されているストアIDやバンドルIDのメタデータを持たないパブリッシャーのアプリの場合、CSVは Tapjoy 内部の TJ App ID を出力します。

柔軟なアプリの識別情報はCSVアップロードでも同様にサポートされています。しかしながら、一つのビッドシートに複数の種類の識別子を使うと、発見の難しい重複する行を作ってしまう可能性が高くなります。

ビッドシートが1000行を超える場合などに、アップロード操作がタイムアウトする場合があります。こうした場合にはアカウントマネージャーに連絡をいただければTapjoyの技術チームが手動で大きなファイルのインポート作業を行います。

よくあるエラー

もっともよくあるエラーは duplicate rowsで、これは複数の行が同一のパブリッシャーアプリの同一のマルチリワードイベントを指定している場合に発生します。また、料金設定のミスを減らすためにビッドを設定できる値の範囲の加減と上限をシステムで決めています。

ビッドの推奨とベストプラクティス

ランクをブーストするためにはビッドを上げる

パブリッシャのアプリ内のランクを優位に上げるには、10%以上ビッドを上げる事を推奨しています。

ROASに基づいてビッドを下げる

分析によって特定のパブリッシャーのアプリからのユーザーが、他のアプリに比べて低いROAS(Return on Ad Spend)が低い場合にはビッドを下げれば、ブロックリストにアプリを追加するのに比べてキャンペーンのボリュームに大きな影響を与える可能性を減らしながらROASを改善する事が見込めます。